素敵なお土産☆
2014.6.20
こんにちは、アカネです。
蒸し暑い日が続きます。みなさん、夏本番に向けて水分はしっかり摂っていきましょうね!ちなみに、水分の効果的なとり方は、一時間ごとにコップ半分ぐらいの水をこまめに飲むことなんだそうです。喉が渇いたからといってがぶ飲みすると、身体は余分に水分が入ってきたと捉えて、おしっこの回数が増えるだけなんですって。
さて、夏に向けて、社長がこんなお土産を買ってきてくれました。
(株)中川政七商店のコンサルティングで、最近出張続きの社長。お土産は、大阪の赤ちゃん雑貨店・“Petits Petits Smence”(プチプチスマンス)の、ペットボトルカバー。なんとスタッフの名前入り!!
色やキャラクターなど、社長がスタッフのイメージで組み合わせてくれたそう。
可愛いお土産に、工房は歓声に包まれました*^^*
これから暑くなるので、大活躍しそうな予感☆
本当にありがとうございました^-^
Petits Petits SmenceのHP→http://www.eonet.ne.jp/~petitspetitsseme/
そして、さらに東京ビックサイトで6/4~6/6開催のインテリアライフスタイルを視察してきた社長。(株)中川政七商店の「大日本市」のブースもあり、中川の十八番、ふきんに各キャラクターのイラストがプリントされたキャラクターふきんをお土産に買ってきてくれました。
ハローキティ、ディズニー、写真にはないですがドラえもんなど!トモさんはドラえもんふきんが欲しくて、買おうとしていたところだったので大喜びでした。もちろんスタッフみんなでふきんの可愛さに狂喜したことは間違いありません。
中川のHPにはもっとたくさんのキャラクターふきんがありますので、ぜひ見てみてくださいね♪(こんなお店が近くにあったらいいのに・・・!)
(株)中川政七商店は麻織物が主力商品。麻の丈夫さ、軽さ、柔らかさ、乾きやすさなどはふきんにぴったり。「花ふきん」という中川を代表するふきんは、水につけたとたんふわっとやわらかくなりました。中川社長たちがストローファームにいらしたときにお土産で持ってきてくださったもの。手触りが気持ちよくて、吸水性も速乾性も備えてます。今では私の大のお気に入りです♪
ちなみにこの花ふきんは、2008年にグッドデザイン賞金賞を受賞しています。納得の使い心地ですね。
もう少し暑くなると、プチプチスマンスのカバーに冷たいお茶の入ったペットボトルを入れ、飲み終わったペットボトルは再使用のために洗って、中川のふきんで拭いて・・・というふうに、ヘビロテで使いたいと思います^^
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
ベテランの知恵②
2014.6.18
アカネです。
梅雨の時期、みなさんはいかがお過ごしですか。人間にとっては鬱陶しいことの多いこの季節、しかし紫陽花の色はぐっと深みを増してきました^^
さて前回の記事の終わりに書いた、「使い慣れたはずの糸鋸で、工房に激震が走るほどの大発見があった」ことについて書きますね^^ ちょっと専門的な内容になりますが・・・。
その前に、糸鋸盤の名称をざっくり見ていきましょう。
これはmakitaの“糸ノコ盤 モデルMSJ401”の図です。ストローファームで使っている糸ノコ盤はもっと大きく、土台の部分がだいぶ違っていますが、基本的な構造は同じなので。
私たちは木を切るのこぎり状の刃のことを「糸鋸の刃」と呼んでいますが、正式名称は「ブレード」っていうんですね。(実はこの図を見てはじめて知りました^^;)
ブレードは使い捨てで、使い続けるとちびて切れ味が悪くなってきますし、無理な力を加えると切れたり折れたりしてしまいます。その度に、ブレードホルダーを開けて差し替えるわけですが、ブレードホルダー、図には乗ってないですが、下にもついています。盤の上下でブレードをピンと固定するんですね。
ブレードが切れたとき、普通は木に接する部分が切れることが多いのですが、たまにどういう理由なのか、下のブレードの中で折れることがあります。
ブレードホルダーにはだいたい1.5cmぐらい差し込んでいますので、ホルダーの中で折れたブレードの破片は手では取れません。これがたまっていくと、ブレードの角度が微妙に変わって、思うように切れなかったり、すぐにブレードが切れたりするようになってしまいます。
そこでブレードの破片をとる方法が、六角レンチで下のブレードホルダーを分解すること。この部分は狭くて手を動かしづらいですし、小さな部品がうっかり転がってしまって、木粉の中に紛れて探すのに手間取ったり、尖った部分に手をぶつけて痛い思いをしたり・・・。とにかく面倒くさい方法でした。
ところがです。
ストローファームサポートチームのスーパーマン・Sさんは、週に何度か糸鋸専門に手伝いに来てくれる、ベテランです。
私の糸鋸盤の隣で、Sさんはひたすら切り続けています。Sさんのブレードがよく切れていたので、私は下で詰まっているのではと思い、Sさんに聞いてみました。
「いえ、詰まったのは一本だけ。それもスイッチを入れて動かしたから、振動で飛んだと思います。」
えっ??
分解もせずに、破片がのくの?
それも、そんな簡単な方法で!?
「!?」マークでいっぱいになった私は、ブレードが中で切れたとき、その方法をやってみました。下のブレードホルダーを緩めて、スイッチを入れるだけ。モーターは下部についているので、下のブレードホルダーが振動します。
ドドドドド・・・・・
スポン!!!
「ほんとにのいた!!!!!」
青天の霹靂、灯台下暗し、コペルニクス的転換、今までの手間は一体!?!?この技を知ったスタッフは次々に歓声をあげたのでした。
Sさんは糸鋸歴何十年のベテランです。やはり、私たちにはまだまだ知らないことがたくさんある、そう痛感したできごとでした。
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
ベテランの知恵
2014.6.16
アカネです。
日本はすっぽりと梅雨入りしましたね。高知では今月の3日から梅雨入りでした。梅雨に入ったとたん、日本全国で集中豪雨の洗礼を受けた地域が続出していますが・・・。みなさん、食中毒やハウスダスト、ペットのノミなど梅雨に多いトラブルに気をつけていきましょうね。
ストローファームでは注文が増税前後よりかは幾分落ち着き、新人のMさんもできることが増えてきたので、少しずつではありますが在庫を作れるようになってきました。
私はストローファームに入って5年目、長いスタッフは10年ぐらいですが、未だによく扱っているはずの機械や木のことで、思わぬ発見があります。
ままごとセットや大工道具セットの箱。子供の顔や道具などの木を貼り付け装飾しています。
この貼り付ける木は4ミリで薄いため、ボンドを塗ると反り上がって、箱との間に隙間ができてしまうのです。そこで私たちはペンチでとめたり、重しをしたりしていました。でもペンチの数に限りがあるので一度にたくさんはできませんし、ペンチが届かない場所だってあります。
そんな私たちのやり方を見ていたのが、ストローファームサポートチームの強力な一員、建具屋のナミオさんでした。ナミオさんはあられ組み(釘を使わず互い違いに木と木を差し込んで固定するやり方。写真の箱やプレイングチェアがそうです。)の箱を組んでくれたり、切れ味の悪くなったドリルを研いで来てくれたりと、ストローファームには創業当時から欠かせない存在。
そんなナミオさん曰く、「ボンドをつけたら木が反りかえるのは、片方に水分があるのにもう片方は乾燥しているから。」ということ。
なるほど、水分含有量に両面で差があると、水分のある方は膨らみますが、乾燥した側は膨らみに対応できません。結果、乾燥した方に反りかえることになってしまうのです。ストローファームに理系人間はいないので、どうして反りかえるのか?という原因まで考えた人は誰もいなかったのでした。「そういうもの。」としか思っていなかったんです^^;
現在はプレスマシーンで上下からびっちりと押さえるようにしたので、随分早く、隙間なく貼れるようになりました。
もう一つ、ナミオさんがしてくれたこと。
大工道具セットのブロックの穴を開けるのはN美さんの担当なのですが、木目につられて木の表面でドリルがずれたり、木がわずかに動いてしまうことで、穴の位置に狂いが生じることがよくありました。そうなるとお子さんが遊ぼうにもうまくおもちゃの釘が入らないので、そういうブロックは没になります。毎回必ず出るロスにストレスを感じていたN美さん。
ナミオさんは、ブロックがけしてずれないようにドリルに工夫してくれました。それがこれです。
木がずれないように固定するための道具なんてあるんですね。
「めっちゃ早く開けれるようになった♪」と大喜びのN美さんでした。
もう一つ、使い慣れたはずの糸鋸で、最近スタッフの間で激震が走った大発見がありました。
それは次回の記事でお話します^^
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
LOVE!カブトムシ!
2014.6.6
こんにちは、トモです。
早くも6月に入り、思わず「暑!」と声が出てしまう、そんな日が増えてきた高知です。
ストローファームは今日もお客様からいただいたご注文に対応するため、スタッフ一人一人が一所懸命製造に取り組んでいます。
それでも年末から続いた慌ただしさからは少しだけ時間の進みが緩やかになった感じがします。
アカネちゃんとのお昼休みウォーキングも再開し、冬の間動かなかった分運動不足を痛感しています。
青々とした空と鮮やかな緑に覆われた山を眺めながら歩く時間は、仕事の合間のちょっとした贅沢な時間。じんわりとかいた汗も気持ちが良いです。
暖かく、周りで季節がどんどん進む中、我が家でもキッチンで立つ私の後ろの方にひっそりと佇む虫ケースも日々変化をしていました。
ある日土を入れ替えようとウキャウキャする私と子ども達にとって悲しい結果が...
5匹中4匹のカブトムシの子どもが亡くなっていました。蛹になる直前でした。
原因はネットであれやこれやと調べましたが私にはわからず。
初めはあれだけ「うわぁ...(´Д` )」と言っていたくせに、動かなくなったカブトムシ達を見た途端とんでもない悲しさが湧き上がり、とにかく残り一匹になったカブトムシは意地でも成虫にしてあげたいと思いました。
残り一匹(『カブちゃん』としよう)。
今は蛹となり、土を入れ替えようとしたところ、ウニウニと元気な様子を見せてくれました。
可愛すぎて萌えてしまう(´Д` )
大が付くほどの虫嫌いな自分が、まさかこんなに愛情が湧くとは。
テレビでカブトムシゆかりさんを見て不思議ちゃんだと思っていましたが前言撤回。
今は尊敬の眼差しです。
「カブちゃん、今日も素敵だね。」
あと少しで成虫になるであろうカブちゃんに、家事も忘れ毎日釘付けになる私。
だから我が家にある『むいむいマグネット』だって、今まで以上に可愛く見えてきます。
ほらこのつぶらな瞳(´∀`)
そしてこの滑らかな曲線...(´∀`)
忙しく毎日を過ごすうちにも季節はどんどん変わることでしょう。
今年の夏はカブちゃんの嫁探しをしなければ!と、鼻息を荒くする私。
しかしやはりカブちゃん以外の虫は怖い...
そこで旦那に「カブトムシのメスをとってきてくれる?!」とお願いすると旦那の表情は一変し、「う、うん...」と小さな返事。
さて、大の虫嫌いの旦那。
鼻息を荒くする嫁のお願いを聞いてくれるのか。
この夏が楽しみですヽ(´∀`)ノ
つづく......?
カッサ ―何の形に見えますか?
2014.5.29
アカネです。
突然ですが、これ、何の形に見えますか?
これは、(株)中川政七商店からの下請けで作った、マッサージウッド。“カッサ”という商品です。サクラの白身部分を使い、米ぬか油で仕上げています。
曲線は全て人の身体にフィットするようにデザインされていて、ツボ押しやリンパマッサージに使えます。
去年から、(株)中川政七商店のHPにて販売中。値段は1620円です。
去年から作っていて、今までに二度注文がありました。
とある番組で、お笑い芸人のバービーさんがカッサで顔のマッサージをしたところ、-3cmも小さくなったことで、スタジオ騒然。もちろんお茶の間の女性たちも騒然。バービーさんが使ったカッサは別のメーカーのものですが、トモさんが「絶対追加注文来ると思ってた。」という通り、中川政七商店のカッサも順調に出て行っているようです。
納期までに時間はあるものの、納品数が千単位なのでストローファームのおもちゃ作りと平行してやるのは、ちょっと大変。
なおかつサクラは材質が硬い。切るのにも研磨にも力が要ります。
長時間カッサに向き合い続けていると、ゲシュタルト崩壊か(同じ漢字を長時間注視していると、その漢字の各部分がバラバラに見え、何という文字であったかわからなくなるような現象です。ありますよね?)、いろんな形に見えてきてしまいます^^;
私は「四国」に。
N美さんは、「アナグマ」か「ナマケモノ」に。
Oさんは「羊」に。
H子さんは「宇宙戦艦ヤマト」に見えるそうです!
ちなみに、夫は「こっちに泳いできているクジラかイルカ」に見えるんですって。
さて、皆さんは何の形に見えるでしょうか?
いろいろと想像の幅を広げながら、カッサの製作に費やした日々。
ストローファームの台所には、たくさん作ったカッサのうち、色や模様でボツにしたカッサのいくつかが置いてあります。
お昼休みには、遠いところから通っているスタッフがそこでお弁当を食べます。女性同士なので、健康や身体の話題も盛りだくさん。「脚がすぐにむくんで・・・」と言うN美さんは、カッサでふくらはぎや太もものマッサージを。Mさんはカッサの尖ったところで肩をぐりぐり。トモさんも「手とか肩とかよくこれ使って揉んだら気持ちいいから、家でよくしてる。」と言っています^^
肩こりやむくみに悩む皆さん、マッサージや子顔効果に、中川政七商店のカッサはいかがですか?^-^
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
自然と音楽と
2014.5.28
こんにちは、トモです。
暖かな日が続き太陽が沈む時間もおそくなり、外に居られる時間も長くなってきました(^^)
この時期になると旦那のBBQ熱がフツフツ...と徐々に湧き上がってきます。
そこへタイミング良く友人からのお誘いもあり早速今年初のBBQ。
インドアな私もこの日ばかりはちょっと外に行こうかと重ーい腰をあげました。
今回は自然に囲まれた景色の良い場所でのBBQ。
友人たちも時間を追う毎に次々と到着し、大人が着々とBBQの準備する中子ども達も早速遊びを開始。
探検したり景色を眺めたり。
保育や小学校でもいつも自然を感じられる環境にいるものの、やはりいつもと違う場所は新鮮で楽しい!美しい!
全身からワクワクな気分が溢れ出てる子ども達。スゴイ。
次は何をしようか、どうやったら楽しめるか。ずっと考え走り回っています。
そして見つけたスペシャルゾーンで大人が使ったダンボールを使い、子ども達が滑る滑る!
初めは怖がったり勇気が出なかった子も、お兄ちゃんやお姉ちゃん達と滑ると次からは自分で滑って行きました。
好奇心もスゴイし、何よりも、ちょっと勇気を出して乗り越えると物凄く強くなるその姿に感動しました。
子どもって私が想像していたよりも遥かに沢山の可能性や強みを持っている、改めて知り驚いた瞬間でした。
BBQの準備も出来、子ども達も外で皆で食べる楽しさを感じていました。
自然と沢山の大人に囲まれていろんな話をして...
そんな中で何本かのギターから聞こえてきた音楽。口ずさむ大人たちに釘付けになる子どもも。
この日は、『アサラト』や『ジャンベ』、そして初めて見かける楽器の数々に囲まれ、様々な音色を楽しむ事が出来ました。
太鼓が大好きな我が家の長男次男は、ジャンベの鳴らし方を教えてもらい夢中になりました。長男は自分でリズムを刻み自然に任せて叩いていました。
そのリズムを聞いて一緒に盛り上がる大人たち。
いつもはなかなか聴く事のない音。
独特な空気が流れ貴重な経験となりました。
帰宅後、
「ジャンベ買ってくれ」と、長男。
調べてみると、やはり音色の良い悪いがあるそうで...
私も少しずつ勉強しながら新しい世界を楽しんでみようかと考え中です。
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
雛の家
2014.5.23
アカネです。
皆さん、GWはいかがお過ごしでしたか?お出かけで素敵な思い出ができた方、家で羽を伸ばしてゆっくりできた方もいらっしゃるでしょうね。
さて、桜が咲くと同時に、空を切り裂くようなツバメの姿がやって来ました。実家の納屋では、現在一組の夫婦が卵を温めています。実家には狩りが上手な猫がいるので、ツバメが巣作りを始めると、父は納屋に停めている車を移動させて、猫が車の上に乗ってツバメを狩ることがないようにします。人間にとっては車の場所が遠くなってちょっと不便ですが、毎年家族みんなでツバメの子育てを見守っています。
雛が孵ると、親は大忙し。ジージーギャーギャーと泣きわめく子供たちに、餌を与えては身を翻し、また狩りに出かけて行きます。休む暇もありません。他にも、巣に近づいた動物たちに威嚇行動をとって、小さい身体で懸命に追い払おうとします。
動物たちが必死に生き、子孫を繋いでいく様は、たくさんの気づきや感動を与えてくれます。
そして、それはもちろん人間の子育ても同じ。
親は子供たちを育てるために、辛いことも疲れることも我慢して、一生懸命働きます。躾や、いろいろな経験や、子供のために必要と思われることを、必死に考えて与えようとしていきます。悩んだりもがいたりしながら子供と向き合い、共に歩んでいく親の姿を見ながら、子供たちは大きくなっていきます。
ストローファームのスタッフも、みんなお母さん。単身赴任で旦那さんと離れて子育てをしている家庭や、保育園児から大学生まで、子供たちのステージやきょうだいの数は違えど、どのお母さんたちも、子供たちのために家の外でも中でも一生懸命働いています。お金のこと、躾のこと、勉強や家庭のこと・・・。悩みはいろいろ、子供の個性や家庭の事情によって様々ですが、みんなしっかりと立っている、かっこいいお母さん達です。
そして、私たちが作るおもちゃたちの行く先にも、子供のことで泣いたり笑ったり、懸命に子育てをしているご家庭があるんですよね。きっと、お母さんたちは、独身の頃のように美容に気を配っていられないとか、子供に余裕を持って接してあげられなくて落ち込んだりだとか、自分をカッコいいなんて感じてない時もあるかとは思いますが、子供のために一生懸命頑張っている、それだけでむっっちゃくちゃカッコいいと、私は思います。
私も、日々ストローファームのおもちゃが、子供たちに一つでも多くの笑顔を届けていることを想像して、「こうした方が安全」「ここをこうすると可愛くなる」などといろんな意見を交換しながら、おもちゃを作っています。
そうそう、私の祖母は俳人で、たくさんの句を詠んでいました。その中の、私が大好きな句を紹介いたします。
土砂降りに 飛び出していく親燕
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
新人研修
2014.5.20
アカネです。
沖縄や九州の一部ではとうに梅雨入りしたそうですね。庭の畑を見て、「梅雨前にあれもしなくちゃ、これもやっとかなくちゃ、でも時間がない!!!!」と一人心臓がバクバクしている今日この頃です。
ところで、5月からストローファームにも新しい仲間が入りました。新人のMさんはもちろん、木工作業が初めて。糸鋸を練習しながら、研磨も手伝ってくれています。
新しい人が入ってくると、自分の新人研修時代を思い出します。
糸鋸でどうしても線通り切れなくて、切り込みはガタガタ。糸鋸は、あっちへ行ったりこっちへ来たり。何度も糸鋸を入れなおして、調整したり。
そのうちにドツボにずっぽり。なんか、ヘタな糸鋸さばきが自分の人生を表している気がしてくるのです。
私は直ぐにぶれるし、迷うし、芯が通った性格じゃない・・・。
きっと、一度決めたら迷わない性格の○○さんなら、こんなに糸鋸でもふらふらしたりしない。
きっと、賢くて世渡り上手な△△さんなら、もうすでに糸鋸をマスターしてるんだろうな。
きっと、はっきりものが言える××さんなら・・・・。
そんなことばかり頭の中で渦巻いて、泣きそうになったことも。いえ、実際糸鋸をやりながら、マスクの影で泣いていました。(粉塵がすごいので、私たちは普段マスクをしています。)
今となっては、なんてことはない、誰でも通る単なる試行錯誤の時期だったとわかるのですが(笑)。でも、ネガティブなことも含めいっぱい考えたおかげで、私は右回り・左回りどちらでも切れるようになり、板の形状や墨付けの位置(型で印をした位置)によって、切り方を変えられるようなりました。また、各板の詰まり具合・充実具合がわかるようになり、効率的な墨付けの仕方なども覚えました。
勝手に自分を全否定していた時間も、必要だったのかなと思えます^^;
しかし、私が暗澹たる研修時代を過ごしていた同じ時期に、Mさんはすごく上手に切っています。忙しい時期に入ったので、研磨を頼まれてなかなか糸鋸の時間がとれないはずなのに、“おふろでちゃぷちゃぷ”のお魚さんたちはもうすでにあと一息の状態。中には、普通に商品にできそうなものも。
Mさんは、姿勢を正し、とても落ち着いて切るのです。すでに“ままごとセット”のれんこんは、任せられるほどに。れんこんは穴が多くて大変なので、すごく助かります!今は、さらに円に挑戦中。“コロコロ”や“ベビーそろばん”の玉、タイヤなどです。
Mさんが切ったおもちゃが、お客さまの手に届く日もそう遠くはないでしょう。
総勢6名になったスタッフで、これから製作作業 頑張っていきます^^
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
鶏飼育記~トマと人間の攻防
2014.5.19
アカネです。
前回の鶏飼育記「雄鶏、食べたい」から随分時間が空いてしまいました。誰も気にしてる人なんておらんろ~のほほ~んって感じでした。でも職場のブログで勝手に連載を始めたんですから、一応続きを書かなければいけませんよねってことで、続きです。
(サンプル画像)
前回、鶏を殺戮する恐ろしい生き物、“とま”のことを書きました。鶏の天敵の中には、一晩で鶏舎を全滅させるほどの凶暴な野生動物がいるのです。高知では、このような殺し方をする害獣を“とま”とか“とまこ”と呼んで恐れているのです。
雄鶏がとまに襲われ、私たちで息の根も絶え絶えの雄鶏を絞めて美味しくいただいたわけですが、実はどこからとまが入ったかわかりませんでした。鶏小屋の扉はすのこに金網を張ったもので、扉の一番下の木と木の隙間かなぁと思いました。けれどその隙間も、細い蛇が入れるかどうかの大きさですし、地面を掘った形跡もないので、ピンとは来ませんでした。私たちは扉の下に、大きさがぴったりの柱ほどの太さの角材と、ブロックを置いて、眠りにつきました。
その晩、つまりとまの襲来の次の晩ですが、0時過ぎに再びけたたましい鶏の悲鳴が!
とっさに飛び起きて鶏小屋に駆けつけるも、何も居ない。小屋の外を歩いていた猫か何かに後藤さん(あ、雌鳥の名前です。後藤もみじという種類なんで。)が驚いたのか?
再び寝に入るも、今度は2時ごろ三度(みたび)悲鳴が。それには夫が気づき行ってみるも、やはり何もいない。
その朝後藤さんの無事な姿を認めてホッとするも、巣箱に三つあった卵が消えていました。一つは騒ぎの中割れてしまったようで、巣箱に殻がありました。やはり何者かが入ったのは間違いないのです。けれど、どこからか解らないのです。
後藤さんは卵を産むために改良されまくった種類で、毎日一つ卵を産みます。雄鶏の精子が後藤さんの中で一週間は生きているので、どうにか温めてもらわなければなりません。だから私たちは卵をとらないで、巣箱に残していたのです。
しかし、その日から、日中は確認した卵が次の朝には消えているという、奇妙なことがおこり始めました。「ストレスで後藤さんが食べてるんじゃないの。そういう鶏もおるって聞いたで。」と夫が言いますが、私は違うと断言しました。殻がないからです。後藤さんが止まり木で寝ている間に、音もなく忍び込んでいる卵泥棒がいるのです。
気になった私は、もう一度鶏小屋を確認してみました。
すると、北側の壁際の金網が、内側に曲がっていることに気づきました。まるで外側から曲げたように。試しに引っ張ってみますと、金網はガバとたわみ、大きな隙間ができたではないですか!!
「ここだったんだ!!」
見た目は異常が無さそうだったので全然気づかなかったのです。そしてもう一箇所、金網がたわむところを発見したので、ストローファームには遅刻の連絡を入れて、余っていた木を当てて修理しました。きちんと作ってあると思っていた鶏小屋は、藁の家同様でした。私たちは、ものすごく危険な環境で鶏を飼育していたのです。しかもそれに気づいたのは、雄鶏が犠牲になった後でした。
鶏舎を修繕しても、不安はつきません。
とまは餓えていて、目の前にご馳走がある。あと少しで手が届きそう。やつらは根性があり、夜中試行錯誤する時間が与えられています。どんな裏をかいてくるんだろう。
何よりも驚いたことが、虐殺の限りを尽くすと思っていたとまが、こんなやり方で害を与えてきたことです。とまは鶏を襲うよりも、巣箱の卵を狙ったほうが安全で確実だと考えたのでしょう。
次の日、いつもの場所から入れないと知ったとまは、扉の下の角材を置いてある土を掘って、卵を盗み出していました。私はその夕方、大きな板を角材の横に敷いて、土を掘れないようにしました。
次の日、とまはその板を動かして、穴を掘っていました。
明らかに私よりもとまの方が、生き物としての格が上でした。私は絶望感と無力感でいっぱいになりました。
そして、私の半ギレで嘆く姿に苛立った夫が、セメント工場からテストブロックと言われる円柱形のブロックをもらってきて、レンガやテストブロックや石など、扉の下に深く埋めてくれました。50センチ以上掘り、水道管が出てきてもうこれ以上掘れないというところで、レンガやブロックを埋め、深くて分厚い、強固な壁を扉の下に築いたのです。
まさに鉄壁の護り!
難攻不落!!
とまよ、破れるものならこの護り破って見せよ!!!
ア~ッハッハッハッハ!!!!
私はリアルに高笑いしました。
次の日。
とまは、掘っていました。
けれど、卵は無事でした。とまは途中で諦めていたのです!
こうして、後藤さんはやっと安心して暮らせるようになりました。とまは何日か悔しがって鶏小屋の周りを掘ったりしていましたが、すでに鶏小屋の周りはしっかりガードしてあったので、ついに諦めました。
きっととまも、身重か子育ての真っ最中で、何が何でも栄養のあるものを手に入れたかったんでしょうね。
雄鶏が死んでからすでに10日、巣箱にある卵は4つ。受精卵かどうかは非常に怪しい。後藤さんは温める気配すらありません。
人の手で、奇跡を起こせるのでしょうか。
(しつこく続く。)
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/
ママはおりこう
2014.5.13
「ママ、おりこうねー」
数日前、一緒に車に乗っていた3歳の息子から急に誉められた。
私はいつものように歌を歌いながら運転していただけ。
「なんでおりこうなが?」
息子にそう聞くと
「ママは車で走りゆう。おりこうね」
どうやら私が車を走らせている事が、息子にとっては誉め材料だったみたい。
普段、滅多に褒められることは無いから私は嬉しくなってニヤニヤした。
そして娘から急に手紙をもらった。
感謝状と書かれた手紙。
中には「私はママの行動に感謝しています。」
真面目すぎる文に思わず笑ってしまった。
私がありがとうと言うと満面の笑みで「ウフフーん」と娘は言った。
そうか...!
母の日が近い事に気がついた。
4人の子を育てているものの、今だに自分が『母親』と言われることに心がくすぐったい感じがする。
それよりも、何気ない日常の出来事から感謝をしてくれたことと、それを言葉に表し褒める事が出来る子ども達に凄さを感じた。
私は母親の生前にろくに感謝をすることが出来なかったので、母の日は後悔で心が苦しくなる。
「ありがとう」
たった5文字。
でも1番身近な家族に改まって言うとなると凄く大きくて重たい5文字。
そんな感謝の気持ちを年に一度表す機会をくれる母の日はありがたい日なんじゃないかと思う。
口うるさくてイライラさせられたり、いつまでも子ども扱いをしてきたり、色々あるんだろうけども、でもやっぱり1番近い存在だからこその贅沢な感情なのだろう。
母の日、私は家族からとても有意義な時間をいただいた。
高知の本山町、景色も最高な素敵なカフェで行われた絵本セラピーに参加させてもらうことが出来た。
大人目線で見て聞く絵本。
考えさせられる事が沢山あり、その中でちょっと違う自分を発見出来たり。
深いな...と感じる時間。
帰宅すると友人宅から帰った長男が「いつもありがとう」と1枚のチョコを差し出した。
嬉しくて外にいるのも忘れ叫んでしまった。
主人と子ども達からもらったピンクのカーネーションは、ものすごい存在感で私の心を鷲掴みにした。
今日だけは自分は「おりこう」だと思ってもいいかな、と夜ニヤニヤした。
暖かな日差しに恵まれた母の日。
あなたはどんな1日を過ごしましたか?
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/