親が与えられなかったものを
2014.7.28
こんにちは、アカネです。
先日、甥が誕生しました。
私は午後からお休みをもらい、真っ先に病院に駆けつけることができました。病室には、これから帝王切開に臨む緊迫した表情の姉がいました。手術室に入るところまで見送って、今か今かと赤ちゃんが出てくるところを待ちました。
やがて現れたのは、元気そうな男の子。後から駆けつけた父や母も安堵の笑みを浮かべました。
前日から絶食で点滴をしていた姉。空腹や、術後の痛みや、後陣痛、トイレさえもままならない状態・・・と我慢の連続に見えますが、「赤ちゃんを取り上げられて産声が聞こえた瞬間、もう一人産んでもいいなって思えた」という姉に、母の偉大さを感じました。
ストローファームのスタッフは全員お母さん。つわりあり、妊娠中や出産時もトラブルがあったり、それぞれが苦しいことをたくさん乗り越えてきています。そして二人目、三人目と産んでいます。
私は“普通”の家庭で育ったので、家族仲がいいことや親が働けていることなど、まったく意識していませんでした。けれど、親元を離れ大学に入り、いろんな人と出会うことで、“普通”というのがものすごく特別だったことに気づきました。
TVなどでよく税金などの話をするときに、“平均的な家庭”として「父・母・子(二人きょうだいの場合も)」の核家族が取り上げられます。けれど、両親が揃っていない家庭もたくさんありますし、揃っていても両親の仲が冷えている家庭もあることでしょう。そして、最低でも親のどちらかに安定した仕事がある、ということに当てはまらない家庭もあります。
家族のことでそれぞれ傷を抱えながら、みんな同じように笑ったり、勉強したり、仕事したり。そんな友人たちを見ていると、“普通”の家庭とそれに当てはまらない家庭、実はどちらが多いのかわからなくなってしまいます。
友人もしかり、ストローファームのお母さんたちも、子供時代に親が与えられなかったものを、自分の子供に与えてあげられる親になっている人がたくさんいます。それはとてもとても素敵なこと。それでも、子供への関わり方を悩んだり、反省したりと日々一生懸命です。

家族・親戚一同に愛されて育つ姪と甥。保育園のお友達の名前をたくさん教えてくれる、姪の幸せいっぱいの姿を見ると、ニュースを騒がす不幸な出来事が悲しくてたまりません。この世に産まれた子供たちがみんな幸せに大きくなれますように、そう願います。
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/


