ベテランの知恵②
2014.6.18
アカネです。
梅雨の時期、みなさんはいかがお過ごしですか。人間にとっては鬱陶しいことの多いこの季節、しかし紫陽花の色はぐっと深みを増してきました^^

さて前回の記事の終わりに書いた、「使い慣れたはずの糸鋸で、工房に激震が走るほどの大発見があった」ことについて書きますね^^ ちょっと専門的な内容になりますが・・・。
その前に、糸鋸盤の名称をざっくり見ていきましょう。

これはmakitaの“糸ノコ盤 モデルMSJ401”の図です。ストローファームで使っている糸ノコ盤はもっと大きく、土台の部分がだいぶ違っていますが、基本的な構造は同じなので。
私たちは木を切るのこぎり状の刃のことを「糸鋸の刃」と呼んでいますが、正式名称は「ブレード」っていうんですね。(実はこの図を見てはじめて知りました^^;)
ブレードは使い捨てで、使い続けるとちびて切れ味が悪くなってきますし、無理な力を加えると切れたり折れたりしてしまいます。その度に、ブレードホルダーを開けて差し替えるわけですが、ブレードホルダー、図には乗ってないですが、下にもついています。盤の上下でブレードをピンと固定するんですね。
ブレードが切れたとき、普通は木に接する部分が切れることが多いのですが、たまにどういう理由なのか、下のブレードの中で折れることがあります。
ブレードホルダーにはだいたい1.5cmぐらい差し込んでいますので、ホルダーの中で折れたブレードの破片は手では取れません。これがたまっていくと、ブレードの角度が微妙に変わって、思うように切れなかったり、すぐにブレードが切れたりするようになってしまいます。
そこでブレードの破片をとる方法が、六角レンチで下のブレードホルダーを分解すること。この部分は狭くて手を動かしづらいですし、小さな部品がうっかり転がってしまって、木粉の中に紛れて探すのに手間取ったり、尖った部分に手をぶつけて痛い思いをしたり・・・。とにかく面倒くさい方法でした。
ところがです。
ストローファームサポートチームのスーパーマン・Sさんは、週に何度か糸鋸専門に手伝いに来てくれる、ベテランです。
私の糸鋸盤の隣で、Sさんはひたすら切り続けています。Sさんのブレードがよく切れていたので、私は下で詰まっているのではと思い、Sさんに聞いてみました。
「いえ、詰まったのは一本だけ。それもスイッチを入れて動かしたから、振動で飛んだと思います。」
えっ??
分解もせずに、破片がのくの?
それも、そんな簡単な方法で!?
「!?」マークでいっぱいになった私は、ブレードが中で切れたとき、その方法をやってみました。下のブレードホルダーを緩めて、スイッチを入れるだけ。モーターは下部についているので、下のブレードホルダーが振動します。
ドドドドド・・・・・
スポン!!!
「ほんとにのいた!!!!!」
青天の霹靂、灯台下暗し、コペルニクス的転換、今までの手間は一体!?!?この技を知ったスタッフは次々に歓声をあげたのでした。
Sさんは糸鋸歴何十年のベテランです。やはり、私たちにはまだまだ知らないことがたくさんある、そう痛感したできごとでした。
山のくじら舎 http://yamanokujira.jp/


