生り年の神秘
2013.11.3
こんにちは、アカネです。
前回の記事(高知オーガニックマーケット)に、ストローファームは畑を持っていて、いろんな果物の木も植えられている、という話を書きました。植えられている木の種類は、梅、栗、くるみ、スモモなど。(ちなみに高知ではスモモのことを“イクリ”と呼びます^^)
去年は梅をいただきました。もちろん農薬など一切なし!
そして、ストローファームの周りの畑や民家の庭では、今柿が生り盛り。
スーパーに行けば早生みかんが並んでいます。
秋といえば果物がおいしい季節。
でも、自然界では毎年豊作ってわけにはまいりません。木には生り年というのがあって、たくさん実った次の年には、実りが少なくなるものです。
ちなみに去年は柿もみかんも大豊作でした。特に甘柿というのは、ふつう消毒しなくては、ヘタのところから虫が入って、熟れるまでにほとんど落ちてしまいます。ところが去年はどういうわけか、我が家も周りも、どこも柿だらけ。遠くから見ると、照り柿色の花が咲き誇っているように見えました。
今年これだけ生ったんだから、来年はウチの柿は実らないだろうと思っていたら、まさにその通り。去年とは打って変わって、ほとんど実らなかった暗黒時代に逆戻りしています。
さて、この生り年。
実は、木によっては、単に「木の疲れ」だけでは説明できないケースもあるそうです。
ある旅行で、ネイチャーガイドさんからこんな話を聞きました。
―ブナの木の種にはほとんど実が入っていない。ブナは、たくさん種を落としてもほとんどが育たないことを知っている。そこで、ブナは上等の種を少し作り、あとは殻だけの中身の無い種を作る。それでブナという字は、「木+無=橅」と書く。
そして、ブナはもう一つ凄いことをする。
毎年種を落としていては、害虫や種を食べる動物が増えてしまう。そこでブナは、数年に一度大凶作を迎える。一本の樹だけがそうするんじゃない。森全体でそうするわけでもない。
ものすごく不思議なことだが、関東一帯ぐらいのとてつもなく広い範囲で、全てのブナが種をつけなくなる―。
すごい話ですよね。かたやDNAが解読できて、何万年前にどういう進化が起きたかや、将来なる病気のリスクがわかったりしている一方で、昔から身近な木に、まだまだ前人未到の秘密が隠されているなんて!
ちなみにブナは、森の主なんです。ブナは幼木の頃は日陰でもゆっくりと育ち、成長していく過程で、周りの寿命の短い木は枯れていきます。大きなブナの下では、やはり日陰でも育つ木々しか生えませんが、ブナの寿命は長いので、ブナ以外の木は日光に到達する前に枯れてしまうのです。
ですから、ブナの森というのは、森の最終形態なのです。いうなればラスボスです。
ネイチャーガイドさんが教えてくれたエピソード、まさに樹の王・ブナにふさわしい話だと思いませんか?
さて、木々の神秘に思いを馳せながら、今日もおいしい果物をいただいちゃいましょう*^-^*


