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カヤのおはなし

2013.9.25

こんにちは、アカネです。
皆様どんな三連休を過ごされましたか?天気にも恵まれ、いい行楽日和となりましたね。
心に残る楽しい思い出ができた方もたくさんいらっしゃるでしょう。

今日はカヤ(榧)のお話をしたいと思います。
あまり聞きなじみのない木だと思います。ストローファームでは、登場する回数がすごく少なくて、ハート型のマグネット、ままごとセットのゆで卵の黄身、ベビーそろばんのパーツに使われているだけです。
でも、このカヤという木、加工のときにすごく存在感があるんですよ。
この木には独特の香りがあります。とあるスパイスの香り。それは、シナモン。そう、シナモンの香りにそっくりなんです。だがら、カヤを切ったり磨いたりしていると、すぐにわかります。
色は淡い~濃い黄色。黄色の特に濃い部分を、ゆで卵の黄身に使ってます。
木目はうっすらとはあるのですが、わかりにくい。
それから不思議なことに、この木のみ墨付けの跡が消えにくいということがあります。製材した後の削ったり磨いたりという加工は、スポンジにサンドペーパーを巻きつけた機械で行うのですが、カヤはスポンジつきのサンドペーパーでは墨の跡が消えないので、特大の威力抜群の固いサンダーで表面を削らなければなりません。これはきっとカヤは油分が多いということではないでしょうか。

こんな不思議なカヤ、いったいどんな木なのか調べてみました。すると、とっても驚くようなことがわかりました。

なんと、カヤは成長がものすごく遅くて、直径1.1mほどの成木となるには300年もかかるそうです。そのため、現在中国は輸出を禁止していますし、日本産の伐採できるカヤの原木も非常に少なくなっています。
また、昔ながらの方法で乾燥させると伐採から製品になるまでに10年かかると言われており、超高級木材なのです。
カヤは耐久性が高く、水にも強く、シロアリにも強いそうです。(きっと独特の香りのせいでしょうね。)昔の材木屋さんには、「栗千年、マキ万年、カヤ変わらず」という言葉があったそうです。どれも固くて耐久性の高い木ということですが、カヤは特に腐りにくく、利用価値が高かったのでしょう。
でも、現在は木が非常に少なくなってしまったので、建築用材や風呂桶に使っている人はいないでしょう。
主に使われているのは、将棋盤や碁盤。カヤ製の碁盤は使い込むほどにあめ色の光沢が出てきて、しかも打っていても肩が凝らず、碁で表面がへこんでも元通りになる性質があるそうです。

カヤの実は食用になり、油が豊富で、豊臣秀吉や徳川家康もカヤのてんぷら油を絶賛していたんだとか。
シナモンに似た香りのカヤのてんぷら油、揚げたらいったいどんな香りがするんでしょうね。考えただけでわくわくしてしまいます。間違いなく超高級油ですから、きっと人生で味わえる機会はないでしょうが・・・カヤのお箸で食事ぐらいはしてみたいですね(笑)。

ストローファームの商品では、仕上げに亜麻仁オイルを塗ります。でも、もしかしたらカヤの香りが残っているかもしれません。お手元にハートのマグネットやベビーそろばんがありましたら、匂いをかいでみてください。
きっと小さなパーツでもカヤは存在感を放っていることでしょう^^