桜の箸置き、てんやわんや
2013.9.26
こんにちは、アカネです。
朝晩は涼しいのに、日中は汗ばむくらい暑くなったり。
皆様体調は崩してないですか?特に寝冷えには気をつけてくださいね。
三連休が終わると、いつもお世話になっている業者さんから“桜の花びら箸置き”の大量注文が入っていました。
桜の花びら箸置きは、桜の花弁にかたどった箸置きで、素材もサクラの木でできています。五つ入りでワンセット。桜の花の形に配置して梱包します。
ありがたいことに、業者さんから来た注文は三百。つまり300セット×5個入りで、1500個の納品ということです。そして恐ろしいことに、納期までには今日中に仕上げないと間に合わない!
予想数に合わせて作っておいた分を差し引いても、千個近く足りません。そこで、今日はスタッフ総動員で、ひたすら箸置きを作る作業に追われました。
いつも桜の花びら箸置きを作っているのは、トモさんとN美さん。お箸を乗せる部分を丸くえぐる加減をわかっているのはこの二人なので、残りの私たちはひたすら切る・仕上げ磨きをする、という仕事でした。一つのベルトサンダーで二人同時に削るという、始めての試みに挑戦するトモさん&N美さん。同じ作業をずっとやっていると身体が痛くなってくるので、仕上げ磨きをしたり、切ったりと、自分にできる仕事をみんなで交代しながらやりました。
始めたばかりの頃は、「ほんとに間に合うの!?」という焦りムードでしたが、6人でやると意外と早く、「もしかして間に合うかも?」という希望が見え始め、午後には「きっと時間内に終わる!」というところまで来ました。ベルトサンダーで削っていたトモさんが、「終わったー!!」と立ち上がったときには思わず拍手が。ベルトサンダーの前の壁は、垂直にも関わらず木粉が厚く積もっていました。あとはみんなで仕上げ磨き。ずっと硬いサクラをサンダーに押し付けて削っていたので、トモさん&N美さんは指の皮が一日で厚くなったと言っていました。
すべてが終わったのは終了時間の20分前。
掃除の時間にエアコンプレッサーで木粉や板くずを吹き飛ばすと、木工所の中はもうもうと真っ白に・・・。空中の粉が落ち着いたあと、ベルトサンダーの置いてあった部屋の床は、一面の雪景色…ならぬ木粉景色になっていました。
さて、五つ入りの桜の花びら箸置き。
どんな方の手元に届くのでしょうか。
五人家族でしょうか、それとも二人や三人家族で、残りはお客様用とか。それともそれとも、レストランで使われるのでしょうか。
買っていただいたお客様の顔を思い浮かべながら・・・。
心の栄養となる心地いい食事の空間に、ストローファームの箸置きがほんの少しの彩りを添えることができたら・・・。こんな素敵なことはありません。
夫が主夫となる日。
2013.9.25
夫が主夫となる日。
こんにちは、トモです。
家の中で毎日響く応援合戦。
週末に行われる運動会に向け、子ども達の熱気が日に日に増しています。
熱過ぎて聞いている私の方がのぼせてしまいそうですが、美味しいご飯を作って、明日も元気に力一杯頑張れるようサポートしていきます!
我が家では週に1,2度、平日休みを利用し夫がご飯を作ります。
私が普段使わないスパイスや調味料を使いチャチャっと作る姿に、私など到底太刀打ち出来ない感じです(-_-;)
しかし、夫は元々料理を作るタイプではありませんでした。
「男は台所に立つものではない」とのお義母さんの教育の元で育ち、夫の実家で同居していた7年の間、料理をする夫を見ることはほとんどありませんでした。
一人暮らしの間も小さな鍋にラーメンを作り、鍋のまま食べるようなタイプ。
そんな夫が初めて主夫となる日が来たのが、我が家が引っ越しをし、私の仕事が忙しい時でした。
その時お花を栽培する仕事をしていた私は、収穫時期になると毎日帰宅後動けなくなる程の疲労がありました。
そんな時「夕飯作ってみようか」と言ってくれた夫。
私の頭をグルグル回る心配もありましたが、お言葉に甘えてお任せしました。
仕事から帰宅すると、キッチンに立って、包丁を使い、調味料やスパイスを一つ一つ厳密に計りながら丁寧に作る夫の姿が。
出来上がったおかずはめちゃくちゃ美味しい!子ども達も「美味しい!美味しい!もうおかわりないの?」と大喜び!
夫もあまりの褒められっぷりに照れくさそうに笑っていました。
私が作るおかずよりも、夫が作るおかずの方が子ども達からの受けが良かったのが悔しい...^^;
今では私の手伝いは全く必要がなく、スマホ片手にレシピを見ながらどんどんレパートリーを増やしています。
皆のリクエストにも答えてくれます。
毎回メニューを変え、手の込んだ手料理を家族に食べさせてくれる夫には本当に頭が下がります。
洗濯し、子どもを送り、買い物、子ども達の宿題のサポート、料理、片付け、そして夜の洗濯までこなす夫はまさに主夫。
どんどん主夫力をあげる夫は、我が家で飲み会する時もおつまみを作り、前回の帰省の際には実家で料理を振る舞いました。
私のダメ主婦ぶりが露わになってしまい、私の主婦力強化にも刺激となっています。
夫が主夫となる日が来てから、息子達もキッチンに立つ事が増えました。
夕飯を作る際も「何か手伝うことはない?」と声かけしてくれるようにもなりました。
夫のおかげで私も仕事を続けていける。
家族への感謝を忘れることなく毎日を過ごさなければと改めて強く思います。
カヤのおはなし
2013.9.25
こんにちは、アカネです。
皆様どんな三連休を過ごされましたか?天気にも恵まれ、いい行楽日和となりましたね。
心に残る楽しい思い出ができた方もたくさんいらっしゃるでしょう。
今日はカヤ(榧)のお話をしたいと思います。
あまり聞きなじみのない木だと思います。ストローファームでは、登場する回数がすごく少なくて、ハート型のマグネット、ままごとセットのゆで卵の黄身、ベビーそろばんのパーツに使われているだけです。
でも、このカヤという木、加工のときにすごく存在感があるんですよ。
この木には独特の香りがあります。とあるスパイスの香り。それは、シナモン。そう、シナモンの香りにそっくりなんです。だがら、カヤを切ったり磨いたりしていると、すぐにわかります。
色は淡い~濃い黄色。黄色の特に濃い部分を、ゆで卵の黄身に使ってます。
木目はうっすらとはあるのですが、わかりにくい。
それから不思議なことに、この木のみ墨付けの跡が消えにくいということがあります。製材した後の削ったり磨いたりという加工は、スポンジにサンドペーパーを巻きつけた機械で行うのですが、カヤはスポンジつきのサンドペーパーでは墨の跡が消えないので、特大の威力抜群の固いサンダーで表面を削らなければなりません。これはきっとカヤは油分が多いということではないでしょうか。
こんな不思議なカヤ、いったいどんな木なのか調べてみました。すると、とっても驚くようなことがわかりました。
なんと、カヤは成長がものすごく遅くて、直径1.1mほどの成木となるには300年もかかるそうです。そのため、現在中国は輸出を禁止していますし、日本産の伐採できるカヤの原木も非常に少なくなっています。
また、昔ながらの方法で乾燥させると伐採から製品になるまでに10年かかると言われており、超高級木材なのです。
カヤは耐久性が高く、水にも強く、シロアリにも強いそうです。(きっと独特の香りのせいでしょうね。)昔の材木屋さんには、「栗千年、マキ万年、カヤ変わらず」という言葉があったそうです。どれも固くて耐久性の高い木ということですが、カヤは特に腐りにくく、利用価値が高かったのでしょう。
でも、現在は木が非常に少なくなってしまったので、建築用材や風呂桶に使っている人はいないでしょう。
主に使われているのは、将棋盤や碁盤。カヤ製の碁盤は使い込むほどにあめ色の光沢が出てきて、しかも打っていても肩が凝らず、碁で表面がへこんでも元通りになる性質があるそうです。
カヤの実は食用になり、油が豊富で、豊臣秀吉や徳川家康もカヤのてんぷら油を絶賛していたんだとか。
シナモンに似た香りのカヤのてんぷら油、揚げたらいったいどんな香りがするんでしょうね。考えただけでわくわくしてしまいます。間違いなく超高級油ですから、きっと人生で味わえる機会はないでしょうが・・・カヤのお箸で食事ぐらいはしてみたいですね(笑)。
ストローファームの商品では、仕上げに亜麻仁オイルを塗ります。でも、もしかしたらカヤの香りが残っているかもしれません。お手元にハートのマグネットやベビーそろばんがありましたら、匂いをかいでみてください。
きっと小さなパーツでもカヤは存在感を放っていることでしょう^^
アレルギーのこと。
2013.9.23
アレルギーのこと。
こんにちは、トモです。
今月2回目の3連休、いかがお過ごしでしたか?
子どもさんや地区の運動会だった方や公園や動物園、アウトドアを楽しんだ方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
お弁当作りもお疲れ様でした。
さて今日は我が家のアレルギーについて書こうと思います。
「かわいそうだね」
これは数えきれない程言われてきた言葉です。
食物は卵全般、牛乳、乳製品、小麦、大豆、米、エビ、カニ、鮭、グルテン、ピーナツ、肉類、など。
食物以外にもホコリやダニ、動物類、ゴキブリ、プールのカルキ、
他にもアレルギー反応をした原因がわからないまま痒みを耐えた時もあります。
我が家の子ども4人+主人が抱えるアレルギーは多く、それぞれが違うアレルギーを抱えているので、食事のメニューに迷う時もありました。
アナフィラキシーを起こした事もあり、物凄く過敏になる物も。
行った先で何も食べていないのに急に痒みを訴え、早々に切り上げた事もありました。
確かに制限は多く、色々頭を使わなければいけない時もありました。
でも何度「かわいそうだね」と言われても、何を基準にかわいそうだと決めつけるのか理解出来なかったのです。
「何を食べて生きてるの?」と聞かれた事もありますが、その質問の意味がわからない時もありました。
食べられない物はあるけれど、食べられる物も沢山あります。
代用できる物も多く、アレルギー用に販売している商品も。
それらを利用し、色々試す事で自分も沢山学ばせてもらったと感じています。
皮膚も弱く、薬が欠かせない日が続く時もあります。
主人も小さな頃からアトピーが酷く、色々な治癒方法を試してきたと言います。
数年前の夏、子どもがプールに入れない状態が続きました。
包帯を全身に巻いていたので、保育園でも暑い中見学。
思い切って2ヶ月保育園をお休みして毎日一緒に過ごしました。
嫌がるかな?と思いましたが子どもは喜んでくれ、本当に楽しい毎日を過ごさせてくれました。
痒みや痛みと闘いながら、周りから心無い言葉も沢山言われ、子どもは辛かったと思います。
私のせいだと悩んだ時もありました。
ある時「薬を塗る時は大切なスキンシップの時間だよ」と教えてもらいました。
お風呂上りの薬を塗る間のお喋りや、包帯の巻き替えを一緒にする事が自分にとっても大切な時間なんだと気付かされました。
子ども達は少し大きくなって、皮膚も少し強くなりました。
病院からは子ども達に「もう大きくなったから、痒い時は自分で塗ってね」と指導を受けましたが、「塗っちゃる!」と私の手が出る時も。
今では塗る際に文句を言われます。私も反論しながら塗ります。
でもお互いニコニコしながら言い合う時間は、とても大切な時間となっています。
ここでのお仕事を始めてから、ストローファームのおもちゃは化学物質過敏症にも対応してくれる事を初めて知りました。
通常の木工用ボンドではなく、膠(にかわ)を使用して作るそうです。
本当に感動しました。
現在、3人に1人がアレルギーを持つと言われています。
アレルギーに悩む子どもさんが1人でも多く、笑顔で安心して遊べるおもちゃを作っていきたいと、心から思います。
スギのお話
2013.9.22
こんにちは、アカネです。
本日我が家は栗ご飯でした。栗の皮むきは大変ですが、おいしい栗のために!がんばっちゃいますよーーー!!^-^♪
さて今日はスギのお話をいたしましょう。
ストローファームでは、ままごとセット(クッキー、ケーキなど)や大工道具セット(ドライバ)のパーツや、箱の裏板、むいむいマグネットのクワガタとカブトムシの背中、なんかに杉が使われています。
スギ板の特徴は、「柔らかくて軽い」っていうことです。スギの板に爪を立てたら簡単に痕がつくほどです。でも水に濡らすと元通りになったりもします。
色は茶色~黒褐色が多いですが、きれいなピンク色の板もあります。年輪ははっきりしていて、木目はまっすぐなことが多いです。
そんな柔らかいスギですが、その特性を活かして日本家屋では大活躍!
スギの軽くて柔らかい性質は、天井板にぴったり。天井に固くて重い木を使うと、その重みで歪んでしまうからです。
もちろん柱や壁、フローリングにもばっちりです。障子の枠もスギで作られることが多いです。軽くて柔らかいので加工しやすいからでしょう。
断熱効果も高いんです。
スギは糸ノコで切ると、切り口の側面がガサガサになりますし、細い形に切り抜こうとしても、糸ノコの振動に耐えられず折れてしまいます。私個人の感想ですが、きっとスギは繊維の密度が低いんだと思います。そして、それは幹の中に空気がたくさん含まれているということであり、それゆえに断熱効果が高いのではないでしょうか。実際触ってみると、サクラやケヤキはひんやりとした感じで、スギはあったかい感じがします。
厚さ10センチの杉板は分厚いコンクリート壁に負けないほどの断熱効果がある、と書いてある本もありました。
このように日本家屋には欠かせないスギ、学名を「Cryptomeria japonica」といい、日本の優れた財産、という意味が含まれているそうです。
そして木の寿命はなんと500年とも1000年とも言われています。スギ自体が中生代(恐竜がいた頃ですよ!)に誕生した、起源の古い植物なのですから、縄文杉にも見られるように、ものすごい生命力を秘めているんでしょうね・・・。
最近では杉花粉で嫌われ者になったりするスギですが、今も昔も日本人にとって大事な木であることに変わりはありません。
お誕生日会
2013.9.22
こんにちは、トモです。
先日、家族で長女と次男の合同お誕生日会をしました。
お誕生日会前日、考えれば考える程話は広がり寝るのがもったいない!と、ウキウキし過ぎて眠れなくなり遅くまで起きていた2人。
当日は毎日の学校生活にはあり得ない程の早起きをした子ども達に、朝イチからゲッソリしたトモ夫婦でした(^^;;
家族でのお出かけも久しぶりで、子ども達は大喜びでした。
親はグッタリですが、満足気な子ども達の顔を見たら幸せを感じます。
お誕生日はキャラクターケーキが毎年恒例となり、素晴らしい絵の出来栄えに感無量です。
このキャラクターケーキ。
ショートケーキに様々な色の食紅の濃淡を調整しながら絵を書いてくれたり、大きな物ですと、ケーキの上にまるで本物のような虫や車が乗っているケーキもあります。
持って行ったイラストを細かいところまで再現してくれたケーキを見ると「うわぁー!」と歓声があがります。
ケーキというより、もう芸術作品!
丁寧に作っていただいて食べるのがもったいない位でしたが、絵を崩さないように大事に切り、家族で美味しくいただきました。
今はとても多くのケーキがありますね(*^o^*)
キャラクターや色々な形を象ったケーキ。
海外の作品を見るとケーキには、とてもケーキとは思えない程!
他にも人参やトマト、トウモロコシ、豆類などのお野菜を原料としたケーキ。
ダイエット中にも安心して食べられる豆腐を使ったケーキ。
甘い物が苦手な方に寿司ケーキも!
様々な食材を使い、とてもカラフルに仕上がります。
高知の果物、文旦を使ったケーキもありますよ(^^)
我が家の子ども達はアレルギーがあります。
上の子が小さい頃、自己流でアレルギー用にケーキを作りました。
正直あまり美味しくなく、私の下手くそっぷりが形となり結果は散々(T_T)
今はアレルギーに対応してくれるお店もかなり増え、ネットにも沢山のアレルギー用の手作りケーキのレシピがあります。
ありがたいです(T_T)
ギリシャ神話から始まったと言われるお誕生日ケーキ。
誕生日パーティの起源となった13世紀のドイツでは、誕生日の子どもは目覚めとともにキャンドルで飾ったバースデーケーキで迎えられたそうです。
目覚めたらケーキでお迎えなんて子どもにしたら最高に幸せを感じる瞬間でしょうね。
ストローファームのままごとセットの中にも可愛いイチゴのショートケーキがありますよ(^^)
育児本と私
2013.9.18
育児本と私
こんにちは、トモです。
台風が過ぎ、高知は青空が広がりました。
この度の台風により被害に遭われた皆様、また関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、一日でも早い復興をねがっております。
休日は子ども達と布団を洗いました。
エッサエッサと汗をかきながら布団を踏み踏み。
子ども達も遊び感覚で楽しそう!
親子でびしょ濡れになり、キレイになった布団をベランダへ。
しばらく見なかった太陽が顔を出している。
布団や夏の間お世話になったカーペットの数々が並ぶベランダを見て大満足!
一仕事終えたスッキリ感は最高です。
朝のバタバタが終わると、ほんの少しだけ自分の時間�=
ネットをしたり、録画してあった番組を見たり本を読んだり...
11年前、妊娠を機にそこから沢山の妊娠、育児系の本を読みました。
周りにはまだ育児をしている友人も居らず、県外から嫁いだ為不安がいっぱい。
実家の母は私が高校生の時に病気で亡くなり、気軽に相談できる相手も居ませんでした。
乳児検診の時、保健師からの
「育児の相談は誰にしますか?」
との質問に、
「育児本」
と本気で答えた私。
なんで?なんで?
そんな事を考えてはページをめくる日々。
今考えると頭ガチガチだったなーと笑ってしまいそうですが、でも当時は初めての育児に本当に必死でした。
『ドラえもん』に出てくるのび太くんのような長男。
私がドラえもんのように話を聞いて助ける為の道具(言葉)を出してあげられたら良いのですが、全て聞いてしまう事は果たしてこの子の為になるのか?と悩んだり。
そんな時、
「受け入れるのではなく、受け止める」
という言葉がスーッと私の心の中に入ってきたのを覚えています。
悩みの末にドラえもんではなくジャイアンの母ちゃん化していた私には、とても大きな転機でした。
それから私の中で育児の本への考え方が変わったのも、この頃だったと思います。
まだまだ子ども達は小さくて、今の考え方が正しいかなんてわからないのですが、以前の自分よりも遥かに育児を楽しんでいます。
時にはドラえもんとなり、のび太のママとなり、ジャイアンの母ちゃんに。
しずかちゃんのバイオリンのような私のギター演奏にも付き合ってくれる家族は、育児本には無いたくさんの事を教えてくれます。
それに応えられるよう自分も日々成長していきます。
彼岸花と日本人
2013.9.17
みなさんこんにちは、アカネです。
今回は木材のお話はお休みして、季節の話題をお送りします。高知の文化や風景も、ストローファームをイメージしていただくのにいいと思うからです。
朝晩が涼しくなってきた今日この頃、道の脇で突然にょろりと生えてくるものがあります。
そう 彼岸花です。
季節の移ろいを実感するとともに、どんなに酷暑でも冷夏でも、狂わずお彼岸の頃に生えてくる体内時計には感心させられます。
彼岸花は私の大好きな花です。
ろうそくの上の火炎のような紅く燃え立つ花びら、枯れた後の縮れた髪の毛のような”もののあはれ”な様子、こんなに美しくて妖しい花は他にありません。
彼岸花は地域によっていろんな呼び方があって、その呼び名は千を超えるとも言われています。私の祖母は彼岸花のことを「シーレイ」と呼びます。
別名の中には、「死人花」「幽霊花」なんていうのもあります。お彼岸の頃に咲くというだけではなく、墓地から、突然にゅっと生える様子が気味悪がられたのでしょう。
日本には稲作が伝わってから中国から持ち込まれました。
彼岸花には根にアルカロイドを多く含む有毒植物で、食べると嘔吐や下痢、ひどい場合は死にいたることもあるそうです。
祖先は彼岸花のこの毒性を利用して、田んぼの周りや土手、墓地などに多く植えてきました。田んぼの畦や土手がモグラなどに壊されるのを防ぎ、土葬した遺体が動物たちに食べられないようにするためです。
以前私が四国八十八箇所巡りをしたときも、彼岸花が咲く季節でした。
山深くに開けた場所があり、ぼうぼうと伸びる雑草の中に、彼岸花が咲いているのを何度も見ました。ここが以前人里で、人の営みがあったことに想いを馳せました。それを思い起こさせるものは今や彼岸花だけでした。(というのも、彼岸花は種をつくらず、自分のコピーを球根で残すことしかできないので、植えられた場所でしか咲けないからです。)
彼岸花にはもう一つ役割がありました。飢饉のときの救荒作物だったのです。
彼岸花の球根の食べ方を調べてみると、細かく刻んで水にさらし、でんぷんを乾燥させて食べられるようになるとのことです。球根を刻んでいるだけで気分が悪くなる人もいるようで、そんな危険なおもいをしてまでも食べる必要に駆られたということは、他にまったく食べるものがなかったのでしょう。家族をなすすべもなく看取り、明日には自分の命も消えるかというような試練の中を、彼岸花の球根を食べることで生き抜いてきた人々がいたに違いありません。
彼岸花の球根を食べていたのはそれほど昔のことではなく、戦後の食糧難に食べていた地域もあります。
今は土手も畦もコンクリートで覆われ、彼岸花の風景も減りつつあるようです。
でも私は、彼岸花を見るたびに、先祖たちの営みに想いを馳せずにはいられません。彼岸花はその生き証人なのです。
ストローファームの周りの田んぼや川沿いでも、燃え立つような彼岸花が咲き始めました。
ケヤキのおはなし
2013.9.14
こんにちは、アカネです。
ご存知の通り、このブログはトモさんと二人で書いております^^
今日はストローファームで主に使われる木材のうち、ケヤキのお話をしたいと思います。
ストローファームのケヤキをメインに使ったおもちゃに「コロコロ」と「ベビーそろばん」があります。私はケヤキの木目、色つやが大好きで、コロコロ用の、角を落とし、つやつやに磨き上げたまあるいケヤキのパーツには毎回うっとりしてしまいます。
まっすぐな柾目(まさめ)、渦を巻いた模様、波のようにうねった模様、あぶくのような模様など、ほんとうにさまざまです。輝くような黄色だったり、黒っぽい茶色だったり、色も板によって全然違います。
ヒノキや杉を柔とすると、ケヤキとサクラはまさに剛。(私の感想です。)
ケヤキはスギやヒノキに比べると、とても堅いです。そしてどっしりしています。仕上げたものをうっかり落としてしまっても、傷がつきません。
磨いた後の手触りは、つるつるすべすべでひんやりしています。スギやヒノキは触ると温かい感じがします。
ケヤキはこの頑丈さと木目の美しさで、家具やお盆やお椀、太鼓の胴体などに使われます。
もちろん建築用材としても使われますが、現在は高価でなかなか庶民の手には届かないようです。伐採してから何年も寝かさないと使えない上に、おもに使われるのが中心部の赤身なので、太い木でないとなかなか木材になりません。(ストローファームではふんだんに使っているので…ケヤキが高価なことを初めて知りました…^^;)
北海道を除く日本全国に分布していて、公園や街路樹に植えられてきましたから、きっと皆さんの生活の場のどこかで出あっているでしょう。
ケヤキは長寿で、山形県には推定1500年の大きなケヤキもあります。
そして、秋になると紅葉します。上に広がるように枝を伸ばすので、紅葉は見事なことでしょう。木によって葉の色も変わるそうです。高知県では標高の高い山でないと紅葉が見られないので、ケヤキ並木が近くにある方はぜひその下を歩いていただきたいです。きっと紅葉と同じに心も色めきたつ、そんな美しい光景ではないでしょうか?
公園に植えられている場合は、家族やお友達と色づいたケヤキの下でピクニックなんてのもいかがでしょう。
みなさんのお家にあるケヤキの製品を探してみるのもおもしろいかもしれませんね^^
子どもの頑張りから学ぶ
2013.9.13
子どもの頑張りから学ぶ
こんにちはトモです。
子ども達の通う保育園と小学校では運動会の練習が始まりました。
末っ子が迎える初めての運動会。
感動して泣いてしまうかもしれないなー(T ^ T)
ここ安芸市の保育園では、毎年年長さんの竹馬があります。
その竹馬は子どもの身長よりも高く、大人でも怖いと感じる程です。
運動会の練習が始まると、年長さんの子ども達は毎日が闘いです。
竹馬では足の指の皮がはがれ、歯を食い縛りながらお風呂に...
弱音を吐かず、涙を流しながら絆創膏を自分で貼る姿を見ると甘やかしたくなりますが、グッと我慢。
本番では自信に満ち溢れた表情で一人一人が竹馬に乗り、観客席から盛大な拍手をもらいます。
母親達は涙涙です(T_T)
ただのお披露目ではありません。
計り知れない緊張や恐怖、自分との闘いを乗り越え本番を迎えた子ども達は大きく成長しています。
その自信を胸に小学校へ入学するのです。
今年入学した次男は初めての小学校の運動会を迎えます。
保育園の時にくらべ運動場も広く、大きいお兄さんやお姉さん達に感化され、毎日頑張っているようです。
今喋ってたのにもう寝てる?と言う感じ(^_^;)
上の子達も上級生になり、クリアしなければならない課題が沢山!
自然とご飯の量もかなり増え、成長を感じます。
子ども達の毎日頑張る姿を見て、私も頑張らなければ!と、毎日刺激をもらいます。
私の方が弱音を吐く事もσ(^_^;)
でも子ども達は「ママは仕事が大変そうには見えん。楽しそうやん」と言います。
今日もおもちゃを作りながら
「こうやって持つのかな?」
「この木目、キレイって思ってくれるかな?」
と、色々考えてワクワク。
でも木を加工するには結構力が要るのです。
汗だくになる日もあります。
一つ一つを大切に作りますので時間もかかります。
出来上がってエアーをかけ、キレイにすると達成感!
また袋に入った姿を見ると
「受け取ってくれるお客様が喜んでくれたらいいな~」と感慨深いです。
仕事の疲れも、きっとやり切った感の表れ。
贅沢な悩みではありますが、子どもに喝をいれてもらいながら
且つ、日々の癒しを大切にしてまた次の活力にしていきたいです。
因みに私の癒しの一つ。
毎朝、通勤時に車で好きなバンドの歌をノリノリで熱唱♪( ´▽`)
朝からテンション上がりますー!
さぁ!今日も1日頑張りましょう!