グリーンウッドワーク体験@岐阜
2021.10.1
こんにちは!
今回初めてブログを書きます、ハラです☻
今年の冬で、入社して丸2年になります。
私が山のくじら舎で学んだことや感じたことなど、
これから時々書かせてもらいたいと思います。
よろしくお願いします!
今年の夏、社員研修を兼ねて岐阜県に行ってきました。
いくつかの施設を訪問し、木や木育について学んだり体験をさせてもらいました。
その中から、今回は『グリーンウッドワーク』についてのお話をさせてください。
『グリーンウッドワーク』とは、みずみずしく、やわらかい生木を材料に、
電動工具を使わずナイフなどの手道具で作る木工のこと。
「岐阜県立森林文化アカデミー」という専門学校で、講師の久津輪先生、そして学生の方々にご指導いただきました!
今回はスプーン作りの体験です。
まずは木を斧で割るところから!
初めての斧にドキドキしつつ、斧の構え方や割る位置を教わりながら木を扱いやすい大きさにしていきます。
木をちょうどいい大きさにしたら、「削り馬」という持ち運び式の台にまたがり、台の上に木を固定しながら、両手持ちの「セン(銑)」(英語名はdrawknife[ドローナイフ])と呼ばれるナイフを使って大まかに形取ります。
しっとりとした生木の感触を感じながら、ひたすら削り進めていきます。
ある程度削り終えたら、用途の違うナイフを使い分けて細部を削っていき、スプーンの形にしていきます。
木陰の中、涼しい風の吹くここちよい屋外で開催されました。
ささくれをナイフでこそぎ取ってはまた新たなささくれ。
思い通りに削れてくれない生木に悪戦苦闘しながらも、没頭していきました。
あっという間に終了の時間となり、残りは各自持ち帰って仕上げることに。
高知に戻ってからも、ナイフとスプーンを手に一心不乱に作業する先輩方の姿が…。
ソリ、ソリ、ソリ…ソリソリ…
その後、それぞれのスプーンが完成しました!
工房でのとある日。
「同じ手作業でも機械を使ったら、数十分でこんなにきれいに磨けるよ!」
と箱いっぱいにはいった[おやこさじ]の仕上げ磨きを終えた陽子さんが笑っていました。
普段から電動工具を使い、乾いた木を使っているからこそ、手道具や生木の、「良さ」や「違い」を知ることができました。
そしていつもより、より「木」というものを身近に感じられる貴重な体験ができました。
久津輪先生、森林文化アカデミーのみなさん、ありがとうございました!
↑一緒に参加した小学生のためにと用意してくださっていた、ナイフで作る動物達。
未就学児でも安全にできる方法を研究されているそう!
↑用途によって使い分ける様々な形のナイフ。
実は、私達の工房にも陽子さんお手製の「削り馬」があります!
いつか山のくじら舎でも『グリーンウッドワーク』のワークショップが出来たらいいな…と夢を膨らませつつ、出番を待っています。
それでは!