鶏、飼いたい。
2014.3.3
こんにちは、アカネです。(写真は“干支パズル”の酉です。)
私ごとですが、鶏を飼うのが私と夫の長年の夢でございました。
私が子供の頃には、近所ではどの家も鶏を飼っていて、鶏や卵を交換して、自分の所で雛を孵していました。
私も、親鶏が飲まず食わずで何日も卵を温める姿や、雛を守るために天敵にすら立ち向かっていく姿、儚くも死んでしまう雛の姿を見て育ちました。
それで、「動物と共に生きる暮らし」というのを、自分が大人になってもしたいと思っていました。
そして、ついにそんな我が家にも鶏がやってくることになったんです!!!
協力者は、大家さんと社長。
二人の神のようなご好意のおかげで、雄の地鶏と雌の後藤もみじという鶏を手に入れることができました。(社長がくださったのが後藤もみじです。)
実は、雄鶏だけ先に小屋で飼っていました。仲間たちと離れ、1人小さな小屋で淋しそうな雄鶏。
コイツのために、早く雌を入れてあげたい!
社長が忙しい合間をぬって、後藤もみじを段ボールに入れてくれました。
初めての場所で慣れるかな?パニックを起こすんじゃないかな?雄鶏と仲良くなれるかな・・・?
と、不安もいっぱい。
いざ段ボールと共に小さな鳥小屋に入る。
「コッコッ!コッコッ!!」
すでにパニックを起こしかけている雄鶏。
ゆっくりとガムテープを外し、蓋を開けてやる。
ぬっと首を出す後藤もみじ。(後藤もみじ、デカっ。)
そろりと段ボールを傾けると、自らピョンと飛び出しました。
パニックになって鶏小屋ではばたきまわる雄鶏!
の、横でそっこー地面を蹴って餌をついばみ始める後藤!!
まるで元々ここが我が家だったかのような落ち着きっぷりではないか!?
なんという貫録。
結構高かった鶏餌には見向きもせず、地面ばかりを掘り返しています。どんだけマイペースなんだあんた。
雄はやっぱり嬉しかったようで、「コッコッコ。」と声を出しながら、差し入れしてあげた雑草をついばんでは地面に落とし、雌の気をひきます。
・・・ハイ、やっぱり完無視ですね、後藤さん。
その後、1人で雑草をむしゃむしゃ食べるようになった雄鶏でした。
でもでも、後藤もみじをいただくときに、社長が言っていたことが気になります。
「改良種はあんまり卵を温めんで。」
本当か!?
“子孫を残す”という、生物にとって根源的な本能すら、品種改良は凌駕するということか!?
ネットで調べてみると、やはり採卵用の鶏は卵を温めようとしない、と書いてありました。現在は年間300個も卵を産む鶏が誕生していて、後藤さんもその成績を誇る、エリート中のエリートでした。(すげーーー。)
しかし、本当に本能は消えているのか?
温められるように卵を残してあげたことがあるのか?
それはどれだけの数の雌で検証したのか?
ネットにはそんなこと書いてありませんでした。
でも、実際に社長が経験で言っていることです。卵を取りに行けない日もあるでしょう。卵があるのに雌が温めようとしない、そんな姿を見ているのでしょう。
確かに人間も、排卵を止めることなんてできません。
後藤さんも、「次々身体の中で卵ができるもんだから、産むしかないのよ!温めてられないのよ!!」ってことなんでしょうか。
私、決めました。
後藤さんが思わず卵を温めたくなるような、そんな巣箱を研究します。
巣箱には赤いのれんを垂らすといい、なんて情報もゲットしました。
垂らしてやろうじゃないの。
赤でもハート柄でも小悪魔系でも、母性本能が沸き立つ巣箱にしてあげようじゃないの!!
と、いうわけで、続きはこうご期待ください(笑)