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喘息

2013.10.11

こんにちは、トモです。
また夏がやって来たかのような暑さ。一度は奥に下がっていた工房の扇風機も、また一所懸命暑い風を吹き飛ばしてくれています。

寒暖差がある毎日では体調も崩しやすく、着る洋服にも困りますよね。
体調管理に気を付けて、毎日元気に過ごしていきましょう。

子ども達はこの寒暖差にイライラしているようで、暑い!寒い!と文句ばかり。
「気のせい気のせい」と私が言うとキーキーと怒っております(´Д` )
でも、キーキーと怒るくらい元気がある事はいい事!

この台風が来る季節、我が家は少し緊張します。
長男と次男の喘息のためです。
低気圧が来ると咳と共に胸元からキューと音がし始めます。
台風が近づく時は、雨風よりも子どもの胸の音を気にしたり、ピークフローという器具で吐く息の数値を何度も測ったり。

長男が3歳の時でした。
昼夜続く咳込み。その時は熱も無く、風邪引いたかな?位に思っていました。
日に日に酷くなり、夜中、長男は何度も起き上がり座っていました。
「寝ないとしんどいよ。横になろう?」と声をかけても返事も無く、少し横になってはまた座り咳き込んでいました。
朝を待ってすぐに病院へ連れて行くと、医師から「何でこんなになるまで放っておいたんですか!」と怒られ即入院準備。
血中の酸素濃度はかなり低い状態で、それまで危機感のなかった私は周りの動きが把握出来ずにいました。

その時に医師から説明を受け、初めて喘息とはどういうものか知りました。
発作が酷くなると横になる方が苦しいのです。

4時間おきにネブライザー(吸入器)で吸入。泣こうが喚こうが命の為、必死になだめ吸入させました。
血中酸素濃度はだんだんと上がり、一週間ほどで退院となりました。

それからは少しの風邪から頻繁に喘息の発作を起こすようになり、その度に吸入のため数時間おきに病院へ通いました。
次男は赤ちゃんの時にRSウイルスに感染。呼吸困難な状態で、酸素マスクをしなければなりませんでした。
そしてそれをきっかけに喘息の発作を起こすようになりました。

赤ちゃんがRSウイルスに感染すると大変危険だと言われています。
乳児の死亡率ではインフルエンザよりも高いという結果もあるようです。
飛沫、接触により感染します。大人は重症化しないと言われていますが、周りの赤ちゃんの事を思うとうがい手洗いが欠かせません。

我が家では数年前にネブライザーと薬剤を購入し、いざという時に備えています。旅行の際も持って行きます。
大きくなったからか、最近は重い発作を起こす事はなくなりました。
今年の台風の季節にも今のところ元気に過ごしています。

今日もキーキー文句言うんだろうな、でもやっぱり子ども達の元気な顔を早く見たい。
そう思いながら、作業終了後家路を急ぐ毎日です。

たそがれ

2013.10.10

こんにちは、トモです。
先日、小学校の運動会が行われました。

子ども達が通う小学校は児童数が少ないため、複式という形をとっています。この複式学級は二つの学年が合わさり、毎日同じ教室で共に勉強し、休み時間も一緒です。
二つの学年合わせて17人、これがボーダーライン。16人以下になると複式学級となります。

初めは抵抗がありました。
同じ教室で違う年の子ども達を担任1人でどう教えていくのか?この先どるなるのか?不安ばかりでした。
教室の真ん中を境にお互い背中を向け、教室の前にある黒板でなく、それぞれホワイトボードを使い勉強していきます。
学習の面ではどうしても担任の先生も児童達もしんどい時が出てきます。
自分で頑張らないといけない場面が沢山あります。
自分が小学生の頃送ってきた毎日との違いに、正直とても驚きました。
しかし子ども達の通う小学校の児童達は学年関係なく交流する機会が増え、良くも悪くもありますが年齢差を越えた関係を築いています。

そんな複式学級。もちろん運動会競技も一緒に出ます。
二学年ずつ年の離れた我が家の子ども達はいわゆる『出ずっぱり』状態(;´Д`A

自分が子どもの頃に運動会でドキドキした時よりも、親になってからの方が緊張し胸が張り裂けそうになります。
一日中ドキドキハラハラし、応援する声にも力が入りました。

親子競技は旦那の出番!
子どもと親とのリレー対決では子どもの力を甘く見ていた親がボロ負けし、会場も盛り上がりました。
子ども達は親が思っている以上に力を伸ばし大きく成長していました。

沢山の小さなドラマに少し感動しつつ、無事に運動会が終わり、夕方疲れきった身体を休めていると、ふと思い出が蘇りました。

子ども達が赤ちゃんの頃、夕方になるといつも泣いていました。
『黄昏れ泣き』というもので、忙しくなる夕方、黄昏れ時にそれはやってきます。
黄昏れ泣きの原因は疲れとも言われていますが、ハッキリとした原因はわからないそうです。
グスグズする我が子をなだめ、抱っこやおんぶ紐で揺らしながらご飯を作る日々。
とても大変だった記憶がありますが、それが懐かしく、愛おしく思える記憶でもあります。
誰が名付けたのか『黄昏れ泣き』という言葉もすごく素敵。

ちょっとしたきっかけで思い出された記憶は、子どもと向き合う機会を改めて与えてくれました。
今は泣きじゃくる事はありませんが、疲れて不機嫌な日もあります。
少し寂しくも感じる黄昏れ時、今日一日頑張った子ども達に笑顔になってもらえるよう私も頑張って行かなければ!そう思わずには居られませんでした。

イヤイヤ期のこと。

2013.10.7

こんにちは、トモです。

トモ家は今日もバタバタしております。
「あれがいる!これがいる!水筒!トイレ誰か入ってるー!」
そのうち何故かランドセルの防犯ベルが玄関で鳴り響いて、ワーワー言いながら上の子3人登校完了(^◇^;)

続いてはイヤイヤ期真っ只中の末っ子の準備...

何に対しても「嫌だ!」しか言わないイヤイヤ期。自我が芽生え、自己主張をする大切な時期です。
このイヤイヤ期、私も子ども達とそれぞれ違った形の経験が出来ています。

中でも長女のイヤイヤ期の事を忘れる事は絶対にありません。
イヤイヤ言っていたら何に嫌と言ってるのかわからなくなり、そんな自分が嫌いで暴れていた長女。
5.6時間、まるで怪獣のように泣き、お昼寝も車に乗せて寝かし付けていました。
負けず嫌いで自己主張の強い長女は、実に7年間イヤイヤと泣き続け、イヤイヤ期がいつだったかわからないほどです。
お話しようが、抱っこしようが、放ってみようが、長女の気持ちが落ち着く事はありませんでした。
いつか終わるかな、どうやったら納得してくれるかな、そう考える毎日。
色々な場所にも相談へ行き、皆が口を揃えて言っていた言葉が「来年には落ち着くでしょうから頑張ってね」でした。
頑張ってるけど、どうしたらいいかわからないから相談してるのに...と思ったものです。
結局時間と共に少しずつ落ち着きました。
9歳になった今でも自己主張が強く泣き虫でもありますが、沢山の言葉を知り、今ではいっぱい泣いた事で強い部分も出来たように思います。

一方現在イヤイヤ期の末っ子、
あったかーい目で見守るものの、やはり時間の余裕がなくなると焦ります。
あれやこれやと気を引いてみる。お話もしてみる。私もイヤイヤ言ってみる。
終いには「『怖い怖い』が来るでー」と脅す私。
しかし末っ子にはそんな脅しは効かず、「えー?どこおー?」とニヤニヤ。もしかして馬鹿にしてる?と感じるような行動に、私もカチン(笑)

次男の変身グッズの中から鬼のお面を拝借し、私がそれをかぶります。
するとお着替えもオモチャの片付けもササっとやります。
鬼のお面をかぶって末っ子のお着替えさせる姿には旦那失笑でしょうが、これが本当に末っ子には大ウケ!
「かぶってかぶって!」とお願いされる程。
もちろん怖がった場合や嫌がる時は別として、あまり胸を張っては言えないのですがちょっと行き詰まってしまった時にはオススメです(笑)

子どものイヤイヤ期。
大事な時期だって事もわかっているし、そのイヤイヤが可愛く思える時もある。でもお母さんだってイヤイヤ言いたくなる時もあると思います。
そんな時は無理をしなくていいと思うんです。お母さんは十分頑張っているんですから。
息抜きしたり、子どもと一緒に羽目外してみたり。お母さんが気を抜く事はとても大切な事。
子どもと一緒に笑える時間が増えたら、イヤイヤ期も楽しい思い出として残るかもしれないですね。

柚子

2013.10.6

10月3日、帰り道。店から出てきた途端、さわやかなすっぱい香りが風に乗って私の鼻をくすぐりました。
安芸市の柚子加工場が、稼動し始めたのです。

というわけで、今回は高知の文化のお話、中でも柚子について書きたいと思います。
高知県民は柚子酢のことを「ゆのす」と呼びます。ゆのすは、はっきり言って穀物酢と同じように高知では使われています。
高知県民が、「この酢の物酢が効いてないね。」というと、その酢はゆのすのことです。
高知県民が、焼き魚を前にして「ちょっとお酢取って。」というと、その酢はゆのすのことです。
高知では、酢の物、ポン酢、お寿司など、酢を使う料理にはゆのすを多めに入れ、穀物酢は、時間がたってゆのすの香りがなくなった時の、補助用に入れています。
予断ですが、初めて県外でゆのすの効いていない散らし寿司を食べたとき、単にすっぱいだけに感じて衝撃でした。
高知の一般家庭ではたいがい冷蔵庫にゆのすを常備し、一年中使っています。

高知県ではいたるところで柚子を栽培しています。
『ごっくん馬路村』で有名になった馬路村。先進的な柚子加工場があり、全国の農協から視察団が訪れています。

高知の柚子栽培の先駆け、北川村。中岡慎太郎が生まれ育った村です。村長だった慎太郎が、村人の飢えを救うために、また高価だった醤油がなくても魚がおいしく食べられるようにとの配慮でした。北川村ではヨーロッパへの柚子の輸出にも力を入れていて、今年は好評につき去年の二倍の量の柚子を送ったそうです^^

そして、ストローファームがある安芸市でも、数年前に柚子加工場が誕生しました。近年は秋~冬にかけて、ふわあっと柚子の香りが安芸市を満たすようになりました。

柚子は果汁を食すだけでなく、皮も食べられますし、お風呂に浮かべて香りを楽しんだり、種のまわりのゼリー状の部分で化粧水が作れたり、利用範囲はすごく広いんです。

私の柚子の思い出といえば、母の親戚に馬路村に住んでいるおじいさんがいて、毎年柚子の収穫の時期に声をかけてくれました。私たち家族と、母方のいとこ家族という大所帯でおじいさんの家に行き、収穫を手伝ったものでした。
子どもたちの役目は、大人たちが柚子を高枝切りバサミで落とすのを斜面の下で拾う係りです。柚子がすごい勢いでぶつかって来たり、そのまま谷まで落ちて行く柚子に爆笑したり。子どもですから、へんてこな形の柚子を見つけるたびにこれまた大爆笑(笑)。
柚子の枝についているとげが手のひらいっぱいに刺さって、痛かったですがとても楽しかった記憶があります。
そして、最後におじいさんの家で柚子搾り機で窄汁し、一升瓶に詰めて帰りました。
子ども時代の楽しい思い出です^^

今年もおいしい柚子の季節到来。
これからしばらくは、柚子の香りに癒されて仕事のあとにほっと一息。そんな素敵な季節がやってきました。

景色

2013.10.6

こんにちは、アカネです。

突然ですが、皆様のお家や職場から見える風景は、どのようなものですか?その景色は気に入っていますか?

ストローファームは田んぼに囲まれています。
南北に開け放った窓から、夏は涼しい海の風が吹き抜けていきます。
作業中見える景色は、春には水の張った田んぼに揺れる、稲の若苗。
初夏には、さざ波走る緑の海。
夏の終わりには、たわわに実って頭を垂れる稲穂。
そして秋には、刈り取られて切り株だけになった、広い田んぼ。

そのサイクルが毎年繰り返されています。
春になると、安芸市の道路にはところどころ転々と泥が落ちています。代掻きを終えたトラクターの落し物です。農家の人たちが田んぼを冬の眠りから起こすと、「ああ、もう春が来た。」と実感します。
田んぼに水が入り、ミルクコーヒーのような四角い水溜りがあちこちに生まれると、いっせいに蛙が鳴き始めます。
このあたりでは、田植えは4月の初め~半ば。植えつけられたばかりの苗は、幼くて頼りなげな様子です。でも一週間後にはすっかりピンと立っています。
「稲、もうこんなに大きくなったねぇ。」
夏まで、私たちはよくこんな会話をします。
稲の生長は本当に早くて、週末と月曜日の田んぼの景色はちょっと違うほどです。
田んぼは、気化熱で涼しくもしてくれています。
刈り取りはあっという間です。
一反ある広い田んぼも、今では四条刈りのコンバインで、一日で終了。田植えも稲刈りも、昔は近所総出で取り組んでいたことが嘘のように、機械とそれを動かす人間さえいれば、すぐに済んでしまいます。
収穫の頃になると、田んぼの中には縦横無尽に走るコンバイン、道路わきにはコンバインが吐き出す米を乗せるために待機中の軽トラ、そして歩道では休憩中の農家の人たち、という風景が、工房から見えます。

稲刈りが終わっても、農家の人たちは田んぼの一角に大根や白菜を植えたり、常に何か栽培しています。
暑い日も寒い日も、常に田んぼや畑に出て、稲や野菜の管理をし、毎年天候に合わせて創意工夫をしています。そして、時々おナスやオクラなど、野菜を差し入れしてくれたりも!*^-^*♪

そんなマメでプロ意識の高い農家さんから学ぶこともたくさんあります。同じように見えて一日一日違う日であること、暑さ寒さに負けない身体づくり、試行錯誤、生活の中に季節の恵みを取り入れていることなど・・・。
そして季節をしっかりと感じさせてくれる田んぼ。
私はストローファームから見える景色が、結構気に入っています。

2013.10.5

こんにちは、アカネです。
夜になると虫の音が賑やかです。人間からみるとわずかな一生ですが、精一杯恋の歌を奏でていると思えば、なんともロマンチックではありませんか?

音といえば、ストローファームはいつも賑やかです。

まず、糸ノコの規則正しい振動音。
それから、集塵機のブオーーーッという音。
木材を埋め込むときの、タンタン・トントンという金槌の音。(”カタカタ”を作っているときは、中に鈴を入れるのでリンリンと鈴の音も響きます^^)
サンドペーパーでおもちゃを磨くときの、シャーーッ、シャーーッという音。
トリマーで角を落とす時の、甲高い機械音。
エアコンプレッサーから勢いよく風が吹き出す、シューッ!!という音。
その後エアコンプレッサーが空気を取り込もうとしての、ダダダダダ…というエンジン音。

でも一番大きな音は、製材のときに出る音です。
女の人の悲鳴+金属音(私の感想です、ハイ。)みたいな、とっても大きな音が響き渡ります。そのため、私たちスタッフには耳当てが支給されています。
製材は社長の仕事です。たまに、ストローファームでお世話になっている大工さんが手伝いに来てくれることもあります。
大きな音を響かせながら、どんどんと木を切っていく姿はカッコいいですよ。

さて、ストローファームで作業をしているとき、たまに不思議なことがあります。いろんな音が重なって、ぜんぜん違う音に聞こえてしまったりするんです。特に耳当てをしていると、音がこもって空耳が聞こえやすいんです。
「糸ノコの音が、ヘリの音に聞こえない?」
とM保さんとトモさん。二人とも実は自衛隊好きです。もちろん他の人には聞こえません(笑)。

しかし私もそんな二人を笑えない空耳がありました。
いつものように、糸ノコで切っていると・・・。
・・・あぁ、救急車が走ってるなぁ。ワオーン、ワオーンって犬も鳴いてるわ。渋滞なのかな?「道をあけてください」だか「右にまがります」だかわからないけど、男性の声で救急隊員が何かを言っている声も聞こえる・・・。
糸ノコを止めたとき、その音が止みました。いやいや、あれだけいろんな声が混じってたんだから、空耳なわけないか、救急車きっとどこかで停まったんだ、と思ってまた糸ノコを始めると、さっきと同じように聞こえる・・・糸ノコを止めたらまた(繰り返し)。
さすがにこの時は誰も共感してくれませんでした(笑)。

ストローファームではこのような機械音のために、電話の音が聞こえないときもございます。いつも作業場にも電話を設置し、全員が作業場にいるときでも、誰かは気づくようにしています。でも、気づくのが遅れて、お待たせしてしまうこともあります。
それから、滅多にないことではありますが、電話に間に合わないときもございます。
その場合は、大変ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、すぐには切らないで、しばらく電話を鳴らすようにしてください。
まことに恐縮ですがよろしくお願い致します。

亜麻仁油のおはなし。

2013.10.4

こんにちは、アカネです。
10月に入りました。やっと大根や小松菜の抜き菜が手に入るようになりました。
秋の味覚もいよいよこれからが本番ですね♪

今日はストローファームの大きな特徴の一つ、「亜麻仁油」のおはなし。
ストローファームでは赤ちゃんがおもちゃを口に入れることを考えて、舐めても安心なように亜麻仁油を塗って仕上げています。
ストローファームの商品をビニール袋から出したときに、ふわっと立ちのぼる亜麻仁油の香りに驚かれた方も多いことでしょう。
ストローファームの事務所は、いつも亜麻仁油の香りに包まれています。うっとりするような、とってもいい香りなんですよ。
初めて亜麻仁油の香りを嗅いだときに、人間は食べられるものの匂いは、最初からいい香りに感じるようにインプットされているんだな、と思ったものです。

亜麻は日本では北海道で栽培されています。もともと寒いところの植物なんですね。もとは繊維を採るために栽培されていたんだそうです。亜麻は柔らかくて丈夫な、高級繊維なんだそうです。
現在では食用に、北海道の特有作物として見直され、栽培が広がっているとか・・・。亜麻といえば北海道!みたいなイメージが定着するのが待ち遠しいです^^(亜麻仁油で天ぷら、食べてみたい!!)
この記事を書くために亜麻仁油のことを調べてみたんですが、亜麻仁油って健康食品としてサプリになってたり、アトピーの改善やダイエットに効果的だったり、そんなふうにも注目されてるんですね。
塗料になったり、食用になったり、繊維は高級素材だし、意外とすごい亜麻でした。

亜麻仁油の色は、濃い蜂蜜色。昔島谷ひとみさんの「亜麻色の髪の乙女」という歌がヒットしましたが、亜麻色、というのは亜麻仁油の色から来ているんですよ。

さて、亜麻仁油でしあげたおもちゃは、しっとりして、とっても気持ちがいいんですよ。
サクラとケヤキは特に模様が引き立ちます。
ところで、亜麻仁油を塗っているときに気をつけていることがあります。
亜麻仁油に限らず、植物油全般でそうなのですが、空気中の酸素と反応し、わずかですが酸化熱が発生します。もちろん温度が高かったり、密度が高い状態になったりすると、自然発火を起こすことがあります。そのため、亜麻仁油をふき取ったあとの布やティッシュは、水に浸してから捨てています。
油が空気に初めて触れたときに酸化熱が出るだけのことですから、もちろん、亜麻仁油を塗ったおもちゃが発火することはありませんのでご安心ください^^

ストローファームでは「おふろでちゃぷちゃぷ」を除く、全商品を亜麻仁油で仕上げています。これから購入を検討してくださっている皆様、ぜひ亜麻仁油の香りも楽しみになさってくださいね。

感覚の発達。

2013.10.4

こんにちは、トモです。
台風の影響により高知は暑い10月の始まりとなりました。
青い空に照り付ける太陽。
本当に10月?
朝方は寒く、少し厚手の物を着て出勤。
後悔したのはいうまでもありません(ーー;)

最近、2歳の末っ子が服についているボタンに興味を示し、私もお手伝いしながら小さな小さな指を頑張って動かしています。

指の感覚は、お母さんのお腹の中にいる時から始まると言う人もいます。
授乳の練習として指をしゃぶる胎児の写真もよく見かけますよね。
痛みや羊水の温かさもお腹の中で感じるようになり、感覚の発達をしていくそうです。

産まれたばかりの赤ちゃんが指をぎゅっと握ってくれる反応。
原始的な反応とは言いますが、やはりとても嬉しく幸せな瞬間ではないでしょうか。

二ヶ月頃、手を上に掲げじーっと眺め、「えー?これは何ー?」
と言っているかのような顔はとても可愛く、また成長を感じます。
そしてその手を口に入れて、感触をお勉強(^ ^)
時に大きく口を開け拳を入れることも...

自分の手で出来る事、感触の体験をどんどんしていきます。

子ども達が赤ちゃんの頃、授乳の際に私の顔をよく撫でていました。
頬を撫でてみたり、目をつついてみたり、鼻を触ってみたり。
子どものあまりの真剣な表情に思わず笑ってしまうと、子どもも一緒になって笑っていました。

5.6ヶ月になる頃、色々触ってみたり口に入れて赤ちゃんは物を学んでいきます。
咥えて投げて大興奮!
投げるのを失敗して自分の頭に当たってビックリしたり。
周りはヒヤヒヤする事もありますが、大事な時間を共にして色々触らせてあげる事で赤ちゃんも安心して学んでいく事ができるのでしょうね。

知育のおもちゃも沢山あります。
そして外に出てみれば、石や砂、木に草や水、コンクリート、風や雨、様々な物に触れる事もできます。
触るだけではなく大切な指差しもあります。指差しは一緒に居る人に共感して欲しいという気持ちがいっぱい出ている証拠。
沢山経験する事で、感覚だけでなく、子どもの自信にも繋がって行くのだろうなと思っています。

大人も指先を動かしてボケ防止なんて言いますよね。
ただ単純な動きでは脳が慣れてしまいます。
時々利き手ではない手を使ってみたり文字を書いてみたりして、脳に刺激を与えてみたらいかがでしょう。
新しい発見があるかもしれません(^ ^)

私達スタッフも、毎日様々な木を触っています。
かすかな温もりも感じ、ザラザラだった表面がサンダーによってスベスベになり、綺麗な線を描いているとずーっと触っていたくなります。
磨く前と磨いた後、製造過程で感触を楽しみながらおもちゃを製作します。目だけでなく手で感じ、色んな表情を見せる木に癒される事も多いです。

子ども達が沢山経験していく過程、そして大人が生活の中に取り入れる癒しの物の中に高知の木達が活躍してくれたら、そんな嬉しい事はありません。