1.仕入れ
「山のくじら舎」で扱う木材は、全て高知県内の木材店から直径30~40cmの丸太の状態で仕入れております。木目の美しさ、そしてリラックス効果も高い香りの良さから、主に土佐ヒノキを使用しております。強度が必要な部分については桜やケヤキなどを使用し、小さなお子さまが多少乱暴に扱っても壊れないように工夫しております。
2.製材・自然乾燥
地元の製材所で形を整えてもらい、その後、約1年間自然乾燥させます。現在主流の人工乾燥と比べ時間はかかりますが、木に含まれる水分を自然の力で蒸発させることによって、木の細胞を痛めることなく、木材特有の色艶や香りを引き出すことができます。また加工を施した際に起こる変形も防ぐことができ、より長くご愛用いただける製品へと生まれ変わります。
3.木づくり
仕入れから一年後、いよいよ製品作り。製品ごとに最適な木の種類や厚みを計算します。丸のこで切り、自動カンナで直角を出した後、手押しカンナでサイズを測っていきます。厚みや長さを決めたら、製品の形を木に絵付けしていきます。
4.切り抜き
絵付けをした材料を、一つずつ丁寧に糸のこで切り抜いていきます。現在子どもを育てているママさん職人の手仕事です。自分たちの子どもが使うことも思い浮かべながら、日々素材と向き合っております。
5.まぁるく仕上げ
切り抜いただけでは角が残っています。特におもちゃに関しては、お子さまが遊ぶ時に怪我をしないように、ヤスリで丸みを出していきます。均等に柔らかな丸みを出すのは難しい作業ですが、長年の経験を積んだ技術で、小さなお子さまでも安心して遊んでもらえるよう、細心の注意を払い仕上げていきます。
6.組み立て・塗装・検査
細かな部材で作られるおもちゃをパーツごとに組み上げていきます。仕上げには、汚れ防止と木の光沢を出す為に、お子さまが舐めても安全な植物性オイルを塗ります。(※「おふろでちゃぷちゃぷ」、「NABEBAN」各種は無塗装です)最後に一つひとつ目で見て、触って、使用感や動作確認を行う検品を終え、皆さまへお届けします。